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2006.11.11
 demo1「笠居トシヒロの“おしえて!! Flashバナー”」 講師:笠居トシヒロ氏
 demo2「笠居トシヒロのウン倍速い制作術」 講師:笠居トシヒロ氏
 demo3「事例紹介:ブログサイトはこう作る!」 講師:沖良矢氏
 自作アニメ自慢コーナー

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笠居トシヒロのウン倍速い制作術

講師:笠居トシヒロ氏講師:笠居トシヒロ氏

demo1 に引き続き笠居氏の登壇です。
今回は Flash での作業の効率化の為のポイントと
事前に募集した質問に応えていただきました。

使えるムービークリップ集

よく使う動作を予めムービークリップとして制作しておくことで作業を簡略化することができます。
今回は3種類のムービークリップを紹介していただきました。
いづれも、インスタンス名で動きの設定を変更することができます。
■指定時間タイムラインをストップさせるMC
・フレームバイトの節約に。(止まっていても案外容量かかってしまうので)
・タイムラインをコンパクトにできます。

■バウンドさせる MC と拡大縮小させる MC
・オブジェクトの出現時に動きをつけます。
・インスタンス名の数値を変更することで動き方を変更できます。

今回のサンプルをいだきました!
サンプルをダウンロード

自前のテンプレートを作っておこう

よく使う形式があるならばテンプレートを用意しておけば、新規ドキュメント作成のウィンドウから選択できるよういなります。
バナーの場合であれば、背景画像や画面の枠、スクリプト設定済みのボタン、パブリッシュ設定なども含めてテンプレート化しておくと便利です。

テンプレートは以下の場所に格納してください。
Flash8/ja/Configuration/Templates/

ショートカットで拡大縮小

Ctrl/Command + 1 →100%
Ctrl/Command + 2 →ステージ全体を表示
Ctrl/Command + 3 →すべて表示
Ctrl/Command + 4 →400%
Ctrl/Command + 8 →800%

“100%”“ステージ全体を表示”“すべて表示”までは使われているショートカットかと思われますが、意外と知られてない400%と800%での表示。
特に“ピクセルに吸着”にしていると400%表示からピクセルのグリッドが表示されます

タイムラインの物差し

シンボルが何フレーム持っているのかわからない時、いちいち数えるのでは手間がかかります。
そこで、空のレイヤーを作っておき、そのレイヤーのフレームをコピーしてペーストしてやることでタイムラインの長さを計ることができます。

整列パネル

通常の位置合わせ使うだけでなく、“ステージを基準”にチェックすることでステージサイズにあわせた位置揃えやサイズの変更が簡単にできます。

ムービーエクスプローラー

ムービー内のアクションスクリプトを探しだけでなく、テキストの検索もできるのでアウトライン化していないフォントがあるか、チェックできます。
また、ダブルクリックするだけでそのインスタンスのそのフレームを表示されます。

ライブラリのサムネイルを編集モニターに

シンボル内に入れ子で作成している場合、子シンボルを編集中にライブラリで親シンボルを選択しておくとサムネイルが随時反映される為、編集しながら親シンボルの様子をモニターすることができます。
新規ウィンドウを開くまでもない。

プロパティパネルからインスタンス名をコピー(windowsのみ)

後々の作業を考えシンボル名とインスタンス名は同じにしておきたいところ。
プロパティパネルでインスタンス名を設定する際に手打ちで入力するのではなく、シンボル名が表示されている“インスタンス:”の部分からコピーしてやることで打ち間違えなく設定できます。(※windows 版のみです)

ステージサイズの枠でシンボルの位置合わせ
タイムラインで作成した部分を後からシンボルにしたいことはありませんか?フレームのコピー&ペーストでシンボル化しますが、ステージに配置したシンボルをさらにシンボルにする際に、位置合わせで苦労しない為に 予めステージサイズの枠を含めてシンボルにすることで位置情報の X:0 , Y:0 の数値で正確に位置を合わせるおとができます。
トンボとして使用します。

イメージシンボルの基準点

Flash8 では解消されていますがビットマップデータが1ピクセル縦横十字によれることがあります。
これはビットマップデータをグラフィックシンボルにした際に中心点(基準点)からよれるので中心点を左上隅にするなど画像の中からはずしてやることで解消できます。

ムービー全体のプロパティ

1フレーム目に
_quality = "BEST";
と、記述することでムービー全体のプロパティを設定することができます。
デフォルトは "HIGH" です。
動いているものはちょっとジャギーがかかってしまうのを回避できます。

部分選択でラインをなめらかに

うまく線が決まらない場合に、部分的に線を選択して“スムーズ”を数回クリックしてやると扱い安くなります。

アルファ付き8ビットPNGを作る

文字をアウトライン化させた場合など、かなりパスが増えてしまいます。
少しでもバイト数を減らしたい場合はこれを画像にすることで抑えることができます。
画像化したい箇所を“イメージの書き出し”を使い“アルファチャンネルつき24ビットpng”で書き出してから、Fireworks で開き減色して8ビットpngで書き出し。(2bit以上のアルファチャンネルを持つPNG8を書き出せるのはFireworksのみ)これを Flash に読み込んで使います。

illustrator からのデータ

■illustrator 上でイラストを作成する場合
illustratorではアンカーポイントを作ってパスを閉じる作業に手間がかかるので・ パスはあえて閉じずにラインアートとして作成し Flash 上ではみ出した線を消し、色をつけると効率が良いです。また、illustratorでレイヤー分けておくと読み込んだ Flash でも引き継ぎます。

 

■色が転んでしまう。
illustrator で RGB になっているか確認してください。その上で illustrator から swf に書き出し Flash に読み込むと良いでしょう。
また、複雑な場合はキャプチャーをとった上でラインアートにして Flash に読み込みキャプチャーから色を拾って塗る方が手っ取り早いです。
また、グラデーションに関しては、何故かRGBではグラデーションとして読み込みができず、CMYKであれば、色は転ぶもののグラデーションとして読み込まれます。

線の拡張〜〜

Flash8 より低いバージョンでパブリッシュすると「線の拡張〜〜」という右図のようなエラーが表示されることがあります。これはFlash8 からの新機能を使用しているからです。
こんなときは、一旦別名保存でMX2004で保存しなおすことで解消できます。

その他Q&A

今回のセミナーの為に事前に質問をいただきましたが時間の都合で応えられなかったものに回答していただきました。

M下さん
Q:プログレスバー作成で、Flash8を使うと伸びなくなってしまうのは、どうしたらいいでしょうか?

A:どんなスクリプトで作成されているのかわからないので、お答えに困りますが、可能性としては、AS2.0に適合していない書式が含まれているのではないでしょうか。パブリッシュ設定で、AS1.0を選んでみてください。

野中文雄氏からも回答していただきました。
もともと「伸びなく」ならない環境の説明がありません。問題を絞込むのが第一でしょう。
→「トラブルの『捜査手順』」
Flash Player 6以前書出しのコンテンツでしたら、変数名の大文字小文字の混同か、初期値を与えられていない可能性があります。
→「Flash MX 2004でハマりがちな問題点」

 

N川さん
Q:バージョンアップは必須でしょうか?現在、FlashMXを使用しており、アニメーションの動きには凝るものの、構造的、スクリプト的にはそう難しくないコンテンツを制作しているところなのですが、今のところその機能で不自由を感じたことはありません。

A:個人で完結するお仕事だけをされるのでしたら、そのままのバージョンでも問題ありません。しかし、他所からFLAファイルを支給されるようなお仕事がある場合は、おつきあいする先の迷惑にもなる(Flashはひとつ前のバージョンまでしかダウンコンバートの保存ができません)ので、バージョンアップした方がいいでしょう。また、Adobeのアップグレードポリシーでは、3バージョン前までしかアップグレード対象になりませんので、MXは、次のバージョン(Flash9)でアップグレードしておかないと、その次からは対象外になってしまいます。

 

M崎さん
Q:透過させたPSDファイルは、「QuickTimeを使って開きます」と出ますが、そのまま使ってもOKなのでしょうか?

A:QuickTimeがインストールされていれば、QTでエンコードできる画像ファイルは、すべて読み込み可能です。そのまま使っても問題はありません。ただし、ファイルサイズが大きくなってしまうので、できれば最終的に32bitPNGなどに置き換えた方がいいと思います。

 

K山さん
Q:ムービークリップの動きをシーン上でプレビューできないか?(インスタンスの属性を"グラフィック"に置き換える以外の方法で)

A:編集画面上で、という意味であれば、それは不可能です。ムービー全体のプレビューでは長くて確認が面倒だ、ということであれば、ムービークリップの編集モードで【制御>シーンプレビュー】を使うといいでしょう。

 

M上さん
Q1:絵が描けないので(中略)お絵かきのコツがあれば教えてください。イラレは色塗りが面倒です。

A1:セミナー中にいくつかテクニックを紹介しました。イラレはラインで持ち込み、Flashで色塗りしましょう。

 

Q2:音楽や画像を入れるときクオリティとサイズの兼ね合いで悩みます。

A2:これは試行錯誤しかないでしょうね。ただ、サウンドも画像も同じですが、「このくらいがベスト」と制作者が思うクオリティから1ランクだけ落とす勇気があると、よりよい結果につながる気がします。

 

Q3:モーショントゥイーンを使うと重たくなりますか?

A3:何と比べてでしょうか?スクリプトとの比較であれば、トゥイーンのほうが重たくなるということはないと思います。

 

Q4:グラフィックの中を編集するのではなく、どうしてもレイヤーのほうで編集してしまい、レイヤーが100を超えてしまいます。

A4:100レイヤーというのは、ちょっとあり得ないですね(笑) がんばってシンボルの中で編集できるように練習してください。ソースの見た目だけでなく、再編集時に自分が困ると思いますよ。

 

以上、「笠居トシヒロのウン倍速い制作術」でした。
即、使える TIPS 満載の実用的なデモをありがとうございました。
 

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