2005.02.05 ページ1
demo1「Flashでアクセシビリティ 入門編」 講師:NORI氏
demo2「サーバーサイドおもしろ実験」 講師:植木友浩氏
企業demo「待ってました! Swift3D V4」 講師:ディ・ストーム、サブリン氏
司会:サブリン氏
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今回は、講師にNORI氏、植木氏をお招きした豪華ラインナップ。
講師陣に合わせて、受付班も豪華に(?)。でも、少しあやしげ(^^;
2月5日、参加者108名でF-siteセミナースタート!
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Flashでアクセシビリティ 入門編 |
講師:NORI氏
[ http://www.togoru.net/jp/ ]
Flashアクセシビリティの第一人者NORI氏。
セミナーアンケートで多くの要望が寄せられた「Flashアクセシビリティ」の概要についてお話しいただきました。
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Flashアクセシビリティの要点 |
Flashアクセシビリティの要点はふたつ。
ひとつめは、
マウス操作ができない人向けに、マウス以外のナビゲーションを用意すること(キーナビゲーションの採用)。
ふたつめは、視覚障害者向けに、読み上げソフトに対応すること。
この2点を押さえましょう。
(右図をクリックすると拡大してご覧いただけます。) |
キーナビゲーションの採用 |
キーナビゲーションの採用は、マウスがなくても操作可能な機能を提供することを目的とします。
特に、Tabキーによるボタン、テキストフィールドのフォーカス移動、およびスペースキーまたはEnterキーによるボタン押下は押さえておきたい機能です。
Flashでは、デフォルトでこの機能が実装されていますが、ムービーの作り方によっては、フォーカス移動の順番が好ましくないことがあります。
この場合には、[アクセシビリティ] パネルの [タブインデックス] を指定するか(Flash MX 2004 Proのみ)、スクリプトを記述し、フォーカスの移動順を妥当性のあるものにします。
<スクリプトの記述例>
A_btn.tabIndex=10;
B_btn.tabIndex=20;
C_btn.tabIndex=35;
(A_btn〜C_btnはボタンインスタンス)
また、ショートカットキー(Ctrl+○キーなど)の導入も検討するとよいでしょう。導入する場合は、サイト全体、コンテンツ全体で同じキーアサインに統一すること、トップページでキーアサインの説明をすることもお忘れなく。
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読み上げソフトへの対応 |
読み上げソフトへの対応では、ボタン、イメージ、動画に説明をつけること、説明の内容を吟味することが重要です。
ボタンの説明は [アクセシビリティ] パネルの [名前] [説明] 欄で入力。機能や押下時の結果がわかる内容にします。イメージ、動画の説明は、イメージや動画のもつ、理解を助けるという意図に沿った内容にします。
デザインに頼った表現も、再検討する方がよいでしょう。たとえば「赤字必須」などの色による区分は、目が不自由な人には理解できません。補助する情報(読み上げソフトで読み上げられる情報)が必要です。
最後に、実際に音声ブラウザ、スクリーンリーダーで動くかどうかを必ず検証しましょう。
読み上げソフトによって、読み上げる内容が異なることがあります。ターゲットとする環境での検証は必須です。
現状では、読み上げソフトや読み上げソフトが動作する環境は限られています(Macintoshでは皆無)。NORI氏がセミナーで利用されていた環境は以下のとおりです。
- OS : Microsoft Windows XP Professional
- ブラウザ:Internet Explorer 6.0
- プラグイン:Flash Player 7
- 読み上げソフト:PC TALKER XP(スクリーンリーダー 高知システム)
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アクセシビリティは心づかい! |
上記以外に、[パブリッシュ設定] の [サイズ] を [パーセント] にすることもお薦めです。ユーザーがウィンドウサイズを調整することで、もっとも読みやすい文字サイズにすることができます。
アクセシビリティは、生まれたばかりの概念、思想です。
そのため、さまざまな利用者を想定し、その人たちにどのように対応していくかを、自分自身で常に考えていくことが重要です。
はじめから、すべてをカバーすることは簡単ではありません。できるところから、できる範囲ではじめましょう。そして、フィードバックを積極的に反映するように心がけましょう。
「アクセシビリティは、強制されるものではなく、他人へのちょっとした心づかいである」というNORI氏の言葉に、アクセシビリティの本質があるように思われます。
以上、「Flashでアクセシビリティ 入門編」NORI氏でした!
本セミナーで使用したPDFファイルは下記アドレスでご覧いただけます。
http://f-site.org/cont/10semi/0502/F-site20050205_nori.pdf |
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