2006.02.25
demo1「ドライブみたいな簡易3Dムービーの作例」 講師:森脇裕也(しわわ)氏
demo2「Flashエンジニアリング-SIerとどう付き合うか-」 講師:三井英樹(野村総研)氏
demo3「粋なインターフェース作りのコツ」 講師:徳久達彦(GooGoo)氏
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Flashエンジニアリング-SIerとどう付き合うか- |
講師:三井英樹(野村総研)氏
RidualというWeb製作者のための支援ツールを開発していらっしゃる三井さん。
今回はSIerとの付き合い方を、的を得た風刺画を交えて楽しくかつ考えさせられるお話をしていただきました。 |
三年後メインプレーヤーでいられる? |
RIAという言葉はまだGoogleで検索してもそれほど多くの検索ヒット数を得られませんが、Macromedia社のWebトレンドから考えてもそろそろRIAの時代が来るとのことです。ではRIAとは何をさしているのでしょうか?
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■RIAとは?
これまでシステムと人間とは直接関係していて、「使いやすさ」といった視点は盛り込まれていませんでした。
しかしシステムと人間の間に使いやすいUIが入ってくることで仕事の効率をあげることが期待できます。これからは人間やUIを含めてシステムを考えるという提案をしていく必要があります。
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■身近な事例〜勤務時間表〜
たとえば会社の中で毎日使う勤務時間表。こういった毎日使う画面での入力がもっと楽になったらどれだけ時間が節約できるか、と考えたことは無いですか?
三井さんが実際に行ったというFlashを使った勤務表のR&D事例では、時間の入力の手間を省き、実働時間を目に見えるようにシステムを変更。そのうえで若い人が使ってどう思うか、上司が使ってどうか?といった意見をたくさん集め、改善に努めました。
今後はイントラネットの世界で使いやすくするといったマーケットをターゲットにしていくことも必要です。また入力する人間がどう思うか、人間がいかに使いやすいかを考える時代になってきました。
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■普通の人にも使いやすく
- いままでの定義
普通の人に使えるものを作る:クリエイター
普通の人にも使いやすいものを作る:ごく一部の天才(中村勇吾とか)
- これからの定義
普通の人が使えるものを作る:コーダー(SIer)
普通の人にも使いやすいものを作る:クリエイター
普通の人が使えるものを作っていては、誰にでも作れるので価値が下がります。逆に使いやすいものを作ることで収入を得られるようなると考えられます。
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■RIAの効用
ただ使いやすさだけを主張してもエンジニアには聞き入れられないことがあります。使いやすさだけでなく、使いやすくすることでHTMLのサイズが半分になる、パフォーマンスがあがる、サーバの負荷が減るといった開発側の利点も同時に主張すべきです。
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■乗り越えるべきハードル
- SIerとFlasherの意識の壁
SIerの意識 ⇒Flashはちゃらちゃらしてる/試作を作れ/タイムラインは苦手
Flasherの意識⇒Flashはデザイナのもの/MVCって何?/flaファイルあげたくない
- チーム編成
今のSIerは内作するのが偉いと考えている(内包型)ところがあります。でもこれからは共存共栄(外注型)していかないと生き残っていけません。それにはflaファイルをもらえるような信頼関係を築くことが大切になってきます。
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■デザイナ、エンジニアの関係
- デザイナ
発想重視
さまざまな動きのUIを試行錯誤して作成
- エンジニア
拡張性(メンテ)重視
使い勝手の話よりデータのやり取りに興味
作れるものだけを作る(堅牢性)重視
エンジニアだけでなく、デザイナにも「作れるものだけを作っていればいい」という時代ではなくなってきています。これからはエンドユーザを見て必要なものを作っていかなければなりません。
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■Web2.0的分業
- これからのユーザ
コミュニケーションとバックエンドの両方に「信頼性」を求める
- これからのデザイナ
「信頼性」に投資するユーザに対し「面白さ」や「人がサイトに来てくれる」という効果をアピール
「コミュニケーション」を意識し、情報のながれを活用
- これからのエンジニア
分業のやり方を決めることで画面の入れ替えが簡単に出来るような方法を検討
(たとえばOpenARPなどのデザインパターンを適用する方法が提案されている.)
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これからのSIerとの付き合い方 |
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■信頼関係
デザイナとSIerが協力して一緒に作っていかなければ、風刺画のようにSIerに無理な要求ばかりを言われる関係が続いてしまい、三年後は仕事だけでなく体力がなくなっている可能性があります。人と人とが連携していけるような関係を築いて行きましょう!
本セミナーで使用したレジュメ&風刺画は下記でごらんいただけます。
http://homepage3.nifty.com/mitmix/RIAmanga/index.html
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風刺画をみて「うん、うん」とうなづいてしまう方も沢山いました。 三井さん、ありがとうございました。
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