原稿はできるだけプロに頼みたいもの。もし相手に得意分野外のテーマを依頼するのなら、それなりの準備も必要です。
デジタルコンテンツのテーマに用いられるものは、本当に幅広いですね。
それこそ、企業のパンフレット的なものから、広告系や教育分野とさまざま。
一方、ライターを生業としている方々には、それぞれで専門分野があります。
たとえば、
・小説系など、フィクションのライター
・音楽ライター
・映画評などのライター
・旅行記や食のライター
・科学ライター
・コピーなど、広告系のライター
・テクニカルライター
・家や、暮らしなどのライター
などなど。
私は、教育もの、とくに科学ものを制作することが多いのですが、「科学ライター」さんにお願いするわけではありません。というのも、小中学生を対象とするコンテンツを作成するときは、専門知識がなくても理解できる文章にしてほしいため、あえて分野外のライターさんにお願いします。
それに、CD-ROMコンテンツなどのときは、ソフトの原稿とともにチラシやブックレット(この二つは広告系)の原稿も書いてもらう必要があります。なのでライターさんの専門分野にこだわるよりは、柔軟に対応していただける方にお願いします。
もちろん分野外ですから、資料を適切に用意しないといくらなんでも書き起こすことはできません。私が用意するのは、下記のもの。
0)文体への要望をまとめたもの
例:言い回しやノリへ要望、会話調か否か?など
1)「シナリオの構成を練る」から
製品としてのテーマ・舞台設計・各シーンごとの物語
2)参考書籍(1-3冊ほど)
3)参考記事やインターネットなどで調べた資料のコピー。
4)テクニカルなときは、ソフトなどの該当テクノロジー自体も。
#(1)の各シーンごとの物語の段落ごとに冊子にまとめ、各冊子の1ページ目上部には段落名。
(0)と(1)は、仕様書に含めて渡したほうが良いですね。
で、これらが揃えられないときに、専門分野外の原稿起稿を責任もって受けてくれるライターさんは、いないです。
万一受けてもらえたとしても、思うような原稿は期待できないかも?
その時は、一緒に書いてゆく気持ちで作って行きます。
ちなみに、書き始めには、毎回必ず「テスト稿」をもらって文体や解説の深さなどの具合いを確認します。
決して一気に書いてもらうことはしないでね。
ところで、この時期の仕様書には、デザイン画(ラフでもOK)がいれられますよね?
手にした最初の仕様書になんらかの絵があると、ビジュアルイメージが伝わりやすいので、発注時にはできるだけ更新します。