ある科学者は、流体力学の基本方程式を指し示し「この世で数少ない、正しくて美しいもののひとつ」と言いました。
別の科学者は、教壇に立って最初に教えることは「分かっていないこと」だと言います。
周りを見回してみてください。明らかに正しいことって実はとても少ないことに気づくはずです。
正解が見つかっていない疑問に100点満点の答えを探すのは至難の業。何年もの学究の旅を続けてようやくたどり着けるものではないでしょうか?
デジタルコンテンツの制作においても100点の答えなんてありません。
「より良い」答えを探すしかないと思います。
その「より良い」答えを発見できるのは、一人一人だと思うのです。
迷いが起きたときは、自分自信に「より良いのはどっち?」と問うてみてください。
その上で、さらに別の人に聞いてみましょう。あなたの答えと同じであれば「◎(二重丸)」です。もっと多くの人に聞いても同じ判断だったら、さらに「◎(二重丸)」です。
もしも「×(バツ)」を出す人がいても、めげないでその理由を聞いて原因を取り除いてしまいましょう。そういう「○(まる)」をたくさん集めて行くことが、「より良いもの」にたどり着く方法だと思います。
もじもじと迷いを育てていたところで何も進展しません。
そもそも正しい答えなど無いのですから、自信を持って自分の「○(まる)」と思うことを発言しましょう。それで、他の人が違う考えを提示したら「新たな視点」を含めてまた考えればいいのだと思います。
このSIHOゼミも私が制作現場で感じた「より良い」と思えたことを綴っているに過ぎません。きっと、もっと良い方法があるはずです。それは、この記事を読んだ皆さんが自分の「○(まる)」を追加していくことで発見できると思います。
明日からは、[実制作編]です。
あんまり、具体的過ぎて一般的でなくなっちゃうかも…。
そこは、ご愛嬌ってことで、よろしくね。
私もまだまだ答えを探す旅の途中ですから…。