Flashの出発点は、「アニメーションソフト」でした。けれどもいまは「リッチインターネットアプリケーション(RIA)」ツールと呼ばれるなどその用いられ方は多様化しています。
Web制作会社などのサイトに「Flashを使用した制作も受託可能」という主旨の言葉を見かけます。Flashをどのように使っているか不明だったり、事例が無かったりするところは、見なかったことにします。(笑)
「Flashを使える」と一言で言っても、習得技術によって下記に分けられると思います。
#数字は便宜的なもので、稀有な順でも高度な順でもありません。
(1)トゥィーンを設定するなどの基本操作が可能
(2)ボタンを使うなどGotoandStop程度のアクションは書ける
(3)イラストレーターなどを用いるなど複雑なグラフィックパーツの制作が可能
(4)グラフィックは一切作らないが、Flash内で完結できるActionScriptなら書ける
(5)中割りを必要とするアニメーション制作が可能
(6)グラフィックは一切作らないが、Flash以外のツールとも絡められるActionScriptが書ける
アニメーションが主な制作で、(6)のScript系のFlash使いさんにオーダーするのはナンセンスですね。同様に、ゲームの制作で(5)のアニメーション系のFlash使いさんにオーダーするのもまたナンセンス。
基本は、制作案件に必要な技術を理解してその技術を持っている人に制作を依頼することです。さらに、「それも作れる」という方と「それなら作れる」という方がいたら後者の方に制作を依頼します。大抵は、そのほうが安上がりにすみます。
全部出来る技術者に頼むのは、確かに安心です。でもそういう方のスケジュールを押さえるのは中々難しかったり、予算的に折り合わなかったりします。なので、必要な技術を正しく把握して、その技術"だけ"は習得している技術者に依頼すると一極集中型の状況を回避できて四方円満になるように思えます。
Flashに限らず、配属でも適材を適した場所に据えることで、制作能率は格段に上がるとおもうなぁ。