進行に正論はタブー [Edit]

約束した締め切りにデータが来ないとき、「何時にもらえますか?」と言うのは本当に正しいことかしら?

確かに約束は約束だし、守って欲しいけど、言葉に出す前に何のための締め切りなのかを考えてみましょう。
全体のスケジュールの中で制作をしています。そして、良いものを作るためにみんな頑張っているわけで、そのための経過点としてのデータ渡しだったら、「申し訳ない」と思っている相手に対して「何時にもらえますか?」とせっつくのは逆効果になるように思えます。

そんなときは、「どこまで見せてもらえますか?」と聞いてみましょう。
「締め切り」ということは、そのデータを待って作業に入るひとがいるわけで、そこに遅延がでると全体スケジュールが押しちゃいます。
そうならないために、出来ているところまでもらって時間を稼ぐのですね。

とくに気をつけたいのは、だれだって「好んで締め切りを守らないわけではない」こと。
きっと相手は、締め切りに間に合わずに申し訳ないと思っています。
罪悪感で一杯な相手に追い討ちをかけたところで、凹んで進まないか、逆ギレして放り投げてしまうかのどちらかではないかしら?
進行状況を確認するときは、せっつきたい気持ちをぐっと堪えてお願いする気持ちで臨むくらいが良いと思っています。

前もって状況を聞いておくと、本当に困った状況にならずにすみます。
そういうときは、さりげなく様子伺いをしましょう。
聞き方をしくじって「信用されてない」という印象を与えても逆効果になりますので。

コメント

この記事へのコメント

  1. 1.bearcats(2005年08月08日 01:00)

    大変よいお話を聞かせていただきました、ありがとうございます。そこでもう1つお伺いできると嬉しいのですが、もし「約束した締め切りにデータが来ない」といったことが3回、4回、いやそれ以上…つまり、「毎度のこと」だった場合、その方にはどう接したらよいのでしょうか?

  2. 2.SIHO(2005年08月09日 09:15)

    良い質問をありがとうございます。
    回答が、長文になったので記事にしてしまいました。
    今日の記事の「呉越同舟でも舵取り」が、参考になると嬉しいです。

この記事にコメントを書く

記事に対するテクニカルな質問はご遠慮ください(利用規約)。

その他の記事