教育ものというかイーラーニングもの全般で耳にする「専門家対応が大変」て話。大変かもしれないけど、とっても大事なこと。ところで監修って二つのタイプに分かれませんか?
一つは、メール活用型。もう一方は、紙大好き型。
メール活用型:
宙(そら)系の研究者に多くみられ、日本にいるより海外出張中のほうが反応が早い。
メールのサイズが50kbをこえることもままある。
紙大好き型:
地表近くや歴史系の研究者に多く見られ、紙に対しての赤入れを好む。メールより電話の方が確実。
メール活用型の研究者さんに監修をお願いするときは、メーリングリスト(ML)を早々に設置し、その上で進捗などを報告し適宜原稿や画像のご確認をいただく。この場合、制作期間内で連日のように「修正&確認」が繰り返されるため、修正にいたった経緯も、ともに日付順でリストしておく必要がある。
最初にデットから逆算したスケジュールを明らかにしておくと無理を言われることはない。
一方、紙大好き型の研究者さんに監修をお願いするときは、下記の3回でたいてい済む。発送のペースは1ヶ月に1度くらい。あらかじめ発送予定を確認しておき、着荷後2週間程度で回答をもらえるようにお願いしておくともっとよし。
(1)初稿原稿とラフコンテで内容確認
(2)2稿原稿とほぼ完成の挿絵での確認
(3)最終原稿と完成挿絵確認
どちらであっても、初稿原稿から最後のOKをもらうまでは大体3-4ヶ月ほど。
メール活用型の監修さんであっても、ライターさんやグラフィッカーさんに修正を依頼するときは、ある程度まとめてから出すので、実際は1ヶ月に1度くらいの依頼になる。
そういう意味では「3度の修正で監修も満足」なコンテンツになると思っている。
もしも3回のチェックスケジュールを確保できないなら最初にそうお断りしておけば、たいていの監修さんにはご理解いただけると思うんだけど……。