制作の品質を上げるための方法は、決まっている納期までの時間をどれだけ濃密にできるか?だと思っています。
一番密度を高くしたいのは、実際に作る時間ですね。
反対に、簡単に切り抜けたいのが、それ以外の時間です。
さて、それ以外とはなんでしょう?
1.クライアントとの会議など
2.提出書類の作成
3.デバック
4.勘違いなどによるロスタイム
論外.途中からの仕様変更
私の場合、1と2はプロデューサーに任せています。それが費用対効果で考えて割りが合わないときは、改善策を優先順をつけて3つほど提案します。
3は、仕様設計の段階で危険な箇所を洗い出し、技術検証を行いそれらできるだけ潰してから、オーサリングに入ります。オーサリングできた段階でも動作検証はしますが、その段階から仕様変更を余儀なくされるような状態にはならずに済んでいます。
4への対応は、外部スタッフと内部スタッフの共通意識を持つためにチェックサイトというものを作って常に最新の情報を共有するようにしています。
この「常に最新の情報を共有する」ということが制作するうえで一番頻繁であり、かつ制作密度を濃くできるやり方だと思っています。具体的には、画像ができあがったら原稿とつきあわせてみ易いような形式にして公開するなどです。
こういった作業は制作期間中に何度も行われます。1回の作業時間が数時間なのか、数日なのかは全スタッフの制作の密度に大きく関わってきます。
(具体的な方法は、このあとのSIHOゼミで適宜書いて行く予定です。)
ディレクターの仕事は、他の専門家が効率良く良い仕事をできるような潤滑油になることだと思っています。ディレクターがあがってきたデータを溜め込んでしまっては、本末転倒ですよね。