何の障害物もない空間に入ったとき、人は右回りに歩くそうです。
店舗の70%がガラス張りである店舗と、ドア部分だけがガラスの店舗では立ち寄る人の数に大きな違いが出ます。
また、レジ位置が奥にあるときと、ドア脇にあるときでも人の足に差が出ます。
これは、営業マンのときにショップ経営に関する通信教育の教材に書かれていた内容の一部です(…たぶん)。メーカーも受講していた名称もすっかり忘れましたが、「人の行動って案外本能的な部分が多いのね」と感じたことは、覚えています。
以来、自分を観察してみました。確かに、中の様子がわからない店舗には入りにくいです。それは、単に不安だからです。
何も無い空間で右回りに歩くのも利き腕でない左側を壁に沿わせるための行動ではないかと、考えを巡らせてみたりしました。
正しいのかは、わかりません。ただ、なんとなくそう感じただけです。
でも、その「なんとなく」ってコンテンツ制作には大切な気がしました。
「なんとなく嫌」なら、絶対見ないですよね。「なんとなくネガティブ」な雰囲気のするものを排除していって、初めて見てもらうためのスタートラインに立てるのではないかなぁ?と。
逆に「なんとなく押したくなる」っていうのも大事だと思っています。
触って気持ちよさそうなら、「なんとなく触りたくなる」し、出っ張っているものなら「なんとなく押してみたくなる」
そう思いませんか?
この記事へのコメント
●1.野中 文雄(2005年07月07日 16:15)
左を内側に回るのは、左回りではないでしょうか? 走る競技では、多くの選手は右利きなので、蹴りの強い右が外側の方が速いといえます。また、心臓を内側に守る本能が働くという理由もあるそうです。
http://www.jp.getronics.com/today/spazio/spazio63/tokeimawari.html
http://www.dyart.jp/hon/125migi.htm
http://okweb.jp/kotaeru.php3?q=780207
TV「脳力探険クイズ!ホムクル」では、視野や空間認識の働きもあると解説していたようです。
(キャッシュ: http://66.102.7.104/search?q=cache:-_DYgNgbi2EJ:diary.jp.aol.com/applet/vufpmudjvfdj/251/trackback+右回り+左回り+本能&hl=ja&start=4)
●2.オキ(2005年07月07日 17:15)
心臓を内側に守る本能については、こんな経験をしました。
映像編集に関わる人たちは通常、PCのモニタと確認用のNTSCモニタ(乱暴に言うとテレビ)を1つずつデスクに並べます。この並べ方が、業種によって自然と異なることが多いんですね。
3DCGなどコンピュータを主に扱う人たちは、PCモニタが左、NTSCモニタが右。
映画やテレビなど実写を主に扱う人たちは、NTSCモニタが左、PCモニタが右。
要は自分にとって大事なほうを心臓から近い方に置いているわけです。
モニタ配置を見るだけで、その人の職種が分かってしまうかもしれませんね。
●3.SIHO(2005年07月07日 18:18)
>左を内側に回るのは、左回り
す、すみません…。
壁を左側にして歩くので、右は回転でいうと内側なので右回りなのです。記憶では…。
その通信教育の本は、統計から「だから店内の演出をこうしよう」って話だったので、理由までは書いてなかったような?(覚えてないだけかも…)
でも、考えると面白いよねー。
●4.長田(2005年07月29日 00:17)
サーキットの多くは右回りですね。
左コーナーりより右コーナーを攻める方が難しいため、意図的に右廻りにしているとか。
でも、これはあくまでも「右利き基準」っていうのがミソ。
カートなんかは左回りの方が多いのかな?
行った事は無いけど、TVとかで見る限りは左回廻りばっかりだった記憶が。