次の人の作業に気を配る [Edit]

自己完結できる仕事って少ないですよね。多くの場合は、前のひとの仕事を受けて、次の人に渡すという中で仕事をしている気がします。チームでモノづくりするときはとくにそうですよね。

営業マンだったころの話です。小売店では、半年に一度や一年に一度、「たな卸し」という作業が行われます。これは、店頭在庫を数え、記録と差がないか確かめるものです。私も手伝いにかり出され、商品を店舗の棚から段ボールへと移していました。

その詰め方をみた先輩に「次の人がやり易いように考えなさい」と言われました。上に重ねて詰めて行くより横に並べて詰めてある方が、後で数えるときに早く棚へ商品を戻す際にもやり易いでしょ、とこう言う訳です。

数年経た後、デジタルコンテンツ制作を作りはじめた頃は、次の人の作業など思いもよりません。困ったので、次の制作にあたる外注さんや、そして最終納品するクライアントさんなどなど、全ての関係者に聞きまくりました。

たとえば、オーサリングのデータを渡す時のこと。
外:「データの概要を知りたいので内容リストを一緒にください」
私:「何に使うんでしょう?」
外:「いちいち開けてみないと何のデータか分からないと不便でしょ」
私:「…ファイルを開いて印刷したものを全部閉じて渡せば良いのでしょうか?」
外:「それでも良いけど、多いと大変でしょ?ファイル名のリストが印刷してあればいいですよ」
私:「ファイル名のリストってどうすれば印刷できるのでしょう?」
外:「デスクトップ上でフォルダを選択中に印刷すればでるよ」
私:「なるほど」
外:「打ち合わせ前に印刷してあると書き込みながら話ができて便利だよ」
私:「なるほどなるほど」
……私が無知でした……。

とはいえ、人それぞれでやり方が違うので、「どう渡せば良いですか?」「具体的にどういう風に使いますか?」と聞くのは、ちっとも悪いことじゃないと思うのです。
勘違いで時間がかかるのは、だれでも嫌ですものね。

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