誰でも苦手なことや、不向きのことがあります。だけど、やらなければならなくなったとき、どうすれば良いのでしょう?自分が頑張るだけでなく、客観的な視点から得策を考えてみるといいかもしれません。
私は、弱冠20才のひ弱な営業マンでした。同じ部署の女性営業といえば先輩1名だけ。力仕事は、当然他の営業マンには劣ります。けれど、「男の営業マンになんか負けないぞー!」と段ボールの上げ下げを行う私に、先輩が言いました。
「頭を使いなさい」
誰でも向き不向きがあります。そこで意地を張ることは得策ではないと言うのです。
つまり……
力がなければ、力を貸してくれる人に頼めば良い。威厳がなければ、役職にある上司に同行を願えば良い。
全てを自分でやろうとするから、無理が出る。無理をしている君を見たひとはいったいどう思いますか?自分の気持ちではなく、周りが円滑に行く方法を考えなさい。人手を依頼するのは自分。頼める人がいるのも自分の技量。自分で実際に手を動かすことだけを技量と思いなさんな。機転を利かせられる柔軟な頭を持つ方が何倍も使いようがあるってモノよ。
……と、まぁ、こう言うことです。
人に頼むと言うことはできないことを認めた上で行うものなので、当時の私には納得したくない話ではありました。けれども、違う視点を教わったことで、固まっていた思考が動き始めました。
いまでは、これぞディレクターに必須の柔軟な思考と思っています。
あなたの苦手克服術はなんですか?