仕事は、覚えたり、調べたりすることがとてもとても多いもの。
単純に考えると、一度で覚えられる人と三度かかる人では同じ期間で覚えられる要素が三倍も違うことになるのかもしれない。それとは別に……。
「一度で覚えるつもりで聞きなさい」
「万一聞き洩らしががあっても二度目までは容認されるから」
「ただし、三度目は無いから、そのつもりで耳を傾けなさい」
これも私が新入社員の頃に指導担当の先輩に言われたこと。
しばらく後に、こうも言われた。
「周りが親切に教えてくれたり、多目にみてくれたりするのも最初の一年だけ。聞いてばかりじゃいつまで経っても、信頼されないよ」
一度で身につけるか、二度を要するかは取り組む際の姿勢だと思う。
いまも初めてのことをするときは、気持ちを落ち着けて取りかかるようにしている。
間違っても、逃げ腰だったり余裕が無い状態で行わない。気持ちが前に向いていないときはちっとも頭に入らないから。
もちろん、必ずメモをとるし、何度も何度も見る。
そしていま、私が新人を指導するときは、さらに一言付け加えます。
「1年目のうちは、あらゆることを聞いておきなさい。2年目からはあなたが、後輩に教える立場になるのだから」と。
あなたなら、後輩を指導する際なんと言いますか?