ディレクターの役割 [Edit]

カタカナ肩書きはいまいち実態がつかめないような気がしませんか?
ディレクターから見た制作の中でのディレクターが果たすべき役割です。

【制作準備期間】
1.仕様書を書く
 企画書は、内容次第で書いたり、プロデューサーに任せたりとどちらでもありですが、仕様書となるとディレクターの仕事です。
2.予算管理
 スタッフの配置にも関係しますが、全体の予算の中効率よく制作し、利益をあげられるようにコストを管理します。
3.スケジューリング
 人員配置とワークフローから制作にそれぞれのスタッフが制作に関わる時期を想定し、納品日までのスケジュールを立てます。
4.制作チームを編成する
 制作チームのメンバーを決めて、制作を受けてもらえるか条件を調整します。どれほど制作に加わって欲しくても、スケジュールと予算が合わなければやってもらえません。なので、先に大まかに「作業の内容と制作期間、予算」を考えておきます。

【制作真っ只中】
5.コンテンツの詳細を設計する
 制作チームの面々の得意な面を考慮しつつ、インターフェイスの演出や舞台設定などコンテンツの詳細をつめます。
6.ミーティングの準備や必要書類
 制作に入るときには各スタッフに作業内容を説明します。書類やデータなど迷わずに制作できるよう、十分に準備した上でミーティングをします。足りない部分は明確にすることも大事です。
7.スタッフのモチベーションをキープする
 制作開始時にはそれぞれのスタッフに作業内容を説明しますが、えてして制作が始まると中だるみするもの。これをできるだけ避けるように相手の性格などをかんがえつつ、対応して行く。ここは肌感覚が必要なり。
8.進捗状況の管理と調整
 制作が始まると予期していなかった出来事が連発するものです。慌てず騒がず泰然と最善作を検討しましょう。とはいえ、ほとんどは情報収集の中から、前例を見出すことで対処できます。なので事が起こるたびに、「検索」や「資料探し」に追われます。
 また、当初のスケジュールとのずれも必ず出るので全体をみながらスケジュールの調整もします。
9.許諾確認
 実験データや写真など許諾の確認が必要なものは早めに確認しておきます。海外などの場合回答を得るまでに1ヶ月かかることはざらです。
10.効率的な制作のためにアドレス徹底
 複数人数で制作するときは、コンテンツで利用する箇所を示す固有のファイル名を用いると「どれよー!」という現場にありがちな騒動は回避できます。
11.テスティングとデバック
 最終段階にとてつもなく重要で面倒な作業。ひたすらテストと日々の修正。バージョンダウンしないように毎日データのバックアップを取ります。

【制作終了後】
12.請求書や経費清算
 制作が終了したのち、忘れないうちにお金周りをきれいにしておきましょう。最後まで気を抜かずに。
13.発表後に受けた評価はみんなで共有
 みんなの力で出来上がったことを忘れずに、評価を受けたらスタッフに必ず知らせます。

、、、ざっくり書くとこんな感じ。そのうち、それぞれの詳細も説明します。

コメント

この記事へのコメント

  1. 1.野中 文雄(2004年10月17日 08:02)

    >「作業の内容と制作期間、予算」
    依頼を受ける側として、お仕事のご相談を受けるときに、この点を明示していただけると助かります。内容漠然、その他不明で、質問すると来週開始、予算かぎりなく少ないということがありがちです。

  2. 2.SIHO(2004年10月18日 15:38)

    ここが具体的だと低予算でも受けてもらえたりするさ。
    つまり、発注する側が作業内容を理解できてないときって、往々にして作業が増える傾向にあるから受ける側も「保険」としてその分も見積もりに含めようとするのです。
    けど、作業や日数がきっちり明確なら、「保険」がいらなくなる。もし追加で作業が発生したらそのときに請求すればいいのです。明朗会計は発注時から始まるのですね。
    受けるほうも依頼するほうもお互いにメリットがある。とくに初めての依頼するときほど、この点は重視されます。

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