Flashランタイムのロードマップのアップデート [Edit]

2013年8月16日付けで「Adobe roadmap for the Flash runtimes」がアップデートされました(Adobeサイトの言語設定を[United States]にしないと、リンクは日本サイトに転送されます)。ただし、日本語版はまだ更新されていないようです。そこで、追加の記述について簡単にご紹介します。

Flash Player 11.7 / AIR 3.7

Flash Player 3.7とAIR 3.7は、2013年4月にリリースされました。セキュリティと安定性を引続き重視し、ゲーム向けの機能を加えました。おもな機能はつぎのとおりです[*1]

  • Androidのキャプティブランタイムのデバッグ
  • OUYAコントローラのサポート
  • iOSで2番目のSWFファイルを外部でホスト
  • iOSで共有オブジェクトのiCloudへのバックアップ回避機能
  • 16ビットテクスチャをサポートすることによりメモリ管理を改善

Flash Player 11.8 / AIR 3.8

Flash Player 11.8とAIR 3.8は、現行のリリースです。ゲームの機能を主眼とし、セキュリティと安定性を高めました。おもな機能は、つぎのとおりです[*2]

  • 表示リストの下層も含めてMovieClipを停止する機能
  • デスクトップブラウザとAndroidにおけるゲームパッドのサポート
  • テクスチャのサポートを最大4,096×4,096まで拡大
  • RectangleTextureクラスのサポート
  • iOSでLZMA圧縮されたSWFをサポート
  • モバイルAIRでデータグラムとサーバーのソケットをサポート
  • デスクトップAIRのStageVideo

Flash PlayerとAIR「Irving」および「Jones」

Adobeでは、つぎのふたつのリリースをそれぞれ2013年の終わりと2014年の始まりに予定しています。これらのリリースもプレミアムビデオとゲーム、セキュリティ、安定性を重視していきます。おもにつぎのような機能を検討しています。

  • デスクトップFlash PlayerとAIRのOS X Mavericksのサポート
  • iOSのパッケージ時間の大幅な削減
  • モバイルにおけるActionScriptの並列処理(ベータ)
  • iOS 7のサポート(Appleの予定による)
  • Windows 8.1 PlayToのサポート
  • Windows 8.1のタブの扱いの改善
  • Internet Explorer 11のバックナビゲーションキャッシュのサポート
  • AIR AndroidでXXHDPIアイコンをサポート
  • Mac OS Xで(dmg)ではなくpkgインストーラをバンドル

[*1] 詳しくは、「リリースノート | Flash Player® 11.7、AIR® 3.7」をお読みください。

[*2] つぎの記事が参考になります。akihiro kamijo「Flash Player 11.8 ベータと Adobe AIR 3.8 ベータの公開」、「Flash Player 11.8 & Adobe AIR 3.8 の公開」。

その他の記事