Grant Skinner氏が、blog記事「Announcing CreateJS」でCreateJSを発表しました。公式サイトも間もなく公開されるようです。氏のblogから内容をかいつまんでご紹介します。
CreateJSは、いくつものライブラリモジュールとツールを統合したものです。HTML5にもとづくリッチなインタラクティブコンテンツがつくれます。これらのライブラリはそれぞれ独立して使えますし、ニーズに応じて組合わせることもできます。まずは、EaselJSとTweenJS,、SoundJS、PreloadJSが提供されます。
公式サイトcreatejs.comでは、デモやドキュメント、チュートリアル、コミュニティ、ショーケースなどが公開される予定です。
EaselJSはHTML5のCanvasに表示リストやインタラクティブな仕組みを加えます。扱い方も、Flashのデベロッパにはなじみやすくつくられています[*1]。
間もなく公開されるマイナーバージョンv0.4.1は、バグの修正や細かな機能が加えられます。さらにv0.5は、もっと大きな機能やそれらの整理と整合性、ドキュメントなどの改善を行います。
TweenJSはトゥイーンとアニメーションのライブラリです。EaselJSと一緒に使うこともできます。簡単なインターフェイスで機能は豊かです。開始待ちやイージング、コールバック、数値でないプロパティのサポートなどが備わっています。バージョンはもうすぐv0.2になります。
SoundJSは、HTML5で問題になりやすいサウンドを切離して、専門に扱うライブラリです。現在v0.2がテストされています。
PreloadJSは素材を簡単にプリロードできます。読込めるのは、画像やサウンド、JavaScriptなどのデータです。ロードの進み具合を捉え、複数のキューが扱えます。バージョンv0.1がビルドされようとしています。
ZoëはオープンソースのAIRアプリケーションで、SWFアニメーションをスプライトシートに変換します。Flash Professional CS6からは、直接EaselJS用のスプライトシートが書出せる予定です。
Toolkit for CreateJSはFlash Professionalの機能拡張で、コンテンツをCreateJSとHTML5用にパブリッシュして、オブジェクトをインスタンス化しスクリプトで制御できるようにします。
[*1] EaselJSの基本的な使い方については、「EaselJSで図形を描く」および「EaselJSで描いた星形を回す」をお読みください。