64-bit対応のAdobe Flash Playerでコードネーム「Square」のプレビュー版がAdobe Labsで公開されました。Internet Explorer 9ベータ版への対応が強化され、ネイティブ64-bitをサポートします。Flash Player Team Blogの記事に紹介されている内容を簡単に抄訳します。
MicrosoftのInternet Explorerチームとの協力により、Flash Player「Square」は最新のInternet Explorerにおけるハードウェアアクセラレーションを用いた描画能力のサポートが強化されました。Internet Explorer 9ベータの新たなGPUサポートを利用して、快適なユーザーエクスペリエンスを提供します。Adobeの社内テストでは、Internet Explorer 9ベータ上のFlash Playerのパフォーマンスは、前バージョンから35%向上しました。もちろん、その比率はコンテンツによって変わるものの、ビットマップの重いコンテンツでとくに効果があります。transparentモード(wmode=”transparent”)で埋込まれたFlashコンテンツも、HTMLとFlashコンテンツをオフロードによりGPUで合成すれば処理が効率化されます。
ネイティブ64-bitのサポートは、ユーザーからの強い要望の声によるものです。今回は、WindowsおよびMac OSとともにLinux版のFlash Playerもプレビュー公開しました。64-bitブラウザを使っているなら、64-bit版Flash Playerをお試しください。これらの新バージョンは完全に動作し、すべてのコンテンツと互換性があります。
なお、プレビュー版は、互換性を確かめるために公開されたものです。使用に当たっては、ご注意ください。バグ報告の用サイト(英文)も用意されています。
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