論理演算子は、オペランドのブール値 ( true / false )をもとに、NOT、AND、OR などの論理演算を行う演算子です。評価結果はブールです。
論理演算子は if 文、for 文、while 文の条件式で、等価演算子や比較演算子とともによく使用されます。
演算子 |
オペランドの型 |
処理内容 |
評価結果の型 |
論理演算子 |
ブール |
論理演算 |
ブール |
演算子 |
処理内容 |
オペランド数 |
結合性 |
! |
否定 (NOT) |
単項 |
右から左 |
&& |
論理積 (AND) |
二項 |
左から右 |
|| |
論理和 (OR) |
二項 |
左から右 |
いきなり論理演算といわれても、ActionScript ではじめてプログラムに触れる人は困っちゃいますね。
各論理演算について説明しましょう。
否定(NOT)
否定(NOT)はオペランドのブール値を反転する論理演算です。ブールは true また flase の2値で表されるデータ型です。したがって、評価結果はオペランドが true の場合は false、 false の場合は true になります。
否定(NOT)演算子( ! )はオペランドの前に付加します。オペランドは評価結果がブールとなる変数、関数、または等価演算子や比較演算子を使用した論理式です。
オペランドが等価演算子や比較演算子を使用した論理式の場合は論理式をカッコでくくり、その前に論理演算子を付加します。また、論理式が変数または関数単体で構成されている場合にも、反転することを分かりやすくするためにオペランドをカッコでくくることがあります。
左下の図を見てください。これは否定(NOT)の状態を図で表したもの(ベン図)です。
ベン図では、論理式が取りうる状態すべてを四角で表します。下の図ではオペランドAが論理式です。
オペランドAの現在の値(true または false)を円で表すと、否定(NOT)はAの反転(緑)部分として表されます。
次に右下の表を見てください。これはオペランドAの取りうる値と否定(NOT)論理演算の結果(評価結果)を一覧表にまとめたもの(真理値表)です。実際の真理値表は true を数値の 1、false を数値の 0 で表しますが、ここでは理解しやすいように true と false で表記しています。
論理積 (AND)
論理積(AND)は2つのオペランドの値がともに true のときに true、それ以外のときには false を返す論理演算です。
論理積(AND)演算子( && )は、2つのオペランドの間に置き、オペランドと論理積(AND)演算子の間にはスペースを挿入します。スクリプトを見やすくするため、オペランドをカッコでくくることもあります。
論理和(OR)のベン図と真理値表は以下のとおりです。
ベン図の2つの円は、A、Bのオペランドの値が true の状態を表しています。
論理和 (OR)
論理和(OR)は2つのオペランドの値のどちらか、または両方とも true のときに true、それ以外のときには false を返す論理演算です。
論理和(OR)演算子( || )は、2つのオペランドの間に置き、オペランドと論理和(OR)演算子の間にはスペースを挿入します。スクリプトを見やすくするため、オペランドをカッコでくくることもあります。
論理和(OR)のベン図と真理値表は以下のとおりです。
ベン図の2つの円は、A、Bのオペランドの値が true の状態を表しています。
・関連項目