EaselJS 0.7.0および本稿執筆時の次期バージョン候補(NEXT)では、ColorMatrix.toString()
メソッドが定義されていません。そのため、継承する基本クラスのメソッドの戻り値が返されます。
しかも、EaselJS 0.7.0はArrayクラスを完全に継承できていないため(「EaselJS 0.7.0: ColorMatrix.toArray()メソッドが空の配列を返す 」参照)、空の配列を表現する空文字列が返ります。また、現在のNEXTバージョンでは、戻り値が"[object Object]"になってしまいます。
そこで、NEXTバージョンに、つぎのようなColorMatrix.toString()
メソッドが加えられることになりました。カラー変換行列の25成分が示されるので、演算結果を確かめるのに便利になるでしょう(図001)。
createjs.ColorMatrix.prototype.toString = function() {
return "[ColorMatrix (" + this.toArray() + ")]";
};
図001■警告ダイアログボックスに示されたColorMatrixオブジェクトの文字列表現