IllustratorからFlashへの互換は、バージョンが進むごとによくなっているようです。けれど、安心していると足元をすくわれかねません。Flash Professional CS5.5に、テキストが含まれたIllustratorのAIファイルを読込んでみます(図001)。
図001■テキストが含まれたIllustratorのアートワーク
AIファイルは、[ファイル]メニューの[読み込み]で、簡単に[ステージに読み込み]できます(図002)。
図002■[ファイル]メニューの[読み込み]から[ステージに読み込み]
[テキスト読み込みのオプション]は、もちろん[編集可能なテキスト]にしておく方が、後で修正もできて便利です(図003)。
図003■[テキスト読み込みのオプション]を[編集可能なテキスト]にする
読込まれたテキストを[プロパティ]インスペクタで確かめると、[TLFテキスト]になっています。
図004■読込まれたテキストは[TLFテキスト]になる実は、AIファイルと一緒にパンドラの箱を開いてしまったかもしれません。[TLFテキスト]が含まれているタイムラインは、一瞬親を失ってStageから切離されたりします。また、他のSWFから読込んだとき、メインタイムラインにアクセスできないこともあります。身に降りかかるおそれのあるさまざまな現象については「Text Layout Framework(TLF)で悩みがちなこと」をお読みください。
なお、IllustratorからSWFファイルを書出してそれを読込んだ場合は、デフォルトでは(書出す[バージョン]が[Flash Player 9]のため)テキストは[クラシックテキスト]の[静止テキスト]として読込まれました。SWFの方がアートワークの再現性は高いという声も聞きます。ワークフローを考え合わせたうえ、SWF書出しも検討に値するでしょう。