Flash Professional CS5で、つぎのようにクラスWorldのインスタンスをつくってみます。もちろん、そういう定義済みクラスもなければ、カスタムクラスを定めた訳でもありません。
var test:World = new World();
普通はそのクラスの「型が見つからない」とか「未定義である」といったエラーが起こるはずです。ところが実際には、コンパイルエラー#1136が示されます。
引数の数が正しくありません。正しくは 2 です。
そこで、エラーを確かめながら、取りあえずそれらがなくなるように引数や関数を書き加えたら、つぎのようなフレームアクションになりました。
var test:World = new World(this,this); function createWorld() {} function getStepSize(temp) {} function setStepSize(temp, temp2) {} trace(test); // 出力: [object World]
[ムービープレビュー]を試すと、Worldインスタンスができ上がったことを[出力]で確かめられます。
しかし、Worldクラスが文書化されていないことに加えて、Flash CS4 ProfessionalやFlash Professional CS5.5ではクラスが存在せず、したがってインスタンスもつくれません。CS5で要らないクラスを消し忘れたものと推測されます。
たまたまWorldという名前のクラスを定めたときに重複する可能性があるので、注意しましょう。
* The English version of this article is "Mysterious class World in Flash CS5" in JActionScripters.com.