Flash CS4 Professionalの[ヘルプ]がオンラインになり、Adobeサイトのヘルプコンテンツが表示されるようになりました。[ヘルプ]パネルは、なくなったということです。今までと具体的に変わった点を、いくつか挙げてみます。
オンラインヘルプは、これまでのAdobeのサポートセンターのコンテンツと統合され、「Adobeコミュニティヘルプ」(ベータ)と名づけられました(図001)。[ヘルプ]の検索対象は、デフォルトではこれらすべての情報が含まれます。もちろん、対象を[ヘルプ]に限定した検索も可能です。
図001■Adobeコミュニティヘルプ
[ヘルプ]のドキュメントには、blogのようにユーザーがコメントを加えられます(図002)。ヘルプの誤りや補足、役立つ関連情報などが世界中のユーザーから投稿できる訳です。もっともこの機能そのものは、これまでのオンラインドキュメントLiveDocsにも備わっていました。
しかし、コミュニティヘルプとして公開するにあたり、サポートスタッフが拡充されました。また、筆者のようなAdobe以外の制作者・開発者も、モデレータという資格で、このAdobeコミュニティヘルプに参加しています。
図002■ヘルプに加えられたコメント[*1]
そのため、コメントへの対応が素早くなり、ドキュメントにも速やかに反映されることが期待できます(図003)。
図003■赤字で修正の記録が添えられたヘルプ[*2]
オンラインのヘルプは、最新情報を得るうえでは便利です。しかし、ちょっとドキュメントを確かめたいだけのときなど、閲覧までが重たく感じることもままあります。
実は、アプリケーションとともに、[ヘルプ]のHTMLドキュメントがローカルディスクにインストールされています。その内容を見るもっとも手っ取り早い方法は、ネットワークケーブルを引っこ抜くことです。そして[ヘルプ]を表示すれば、ローカルのドキュメントが開きます。それを、ブックマークしておけばよいでしょう。
[*1] [ヘルプ]の「Adobe Flash Lite 2.xおよび3.xアプリケーションの開発」の「ActionScriptの拡張子」。「拡張子」という表記は、「拡張機能」の誤訳です。[追記: 09.03.09] この訳語は修正されました。
[*2] 英語版ヘルプ「ActionScript 3.0 Language and Components Reference」の「Matrix3D」。ただし、対応する日本語版ヘルプは、本投稿の時点ではまだ修正されていません。
この記事へのコメント
●1.サブリン(2009年01月16日 14:54)
この仕様ってちょっと困る。
移動中もしくはネットをつながずにFlashをノートで作ってたりしたのが、結局オンラインだよりになってしまうと非常に面倒。
ネットつなげると電池減るし。
●2.野中 文雄(2009年01月17日 02:28)
「オフラインのヘルプ」ではダメですか?
●3.uenon(2009年01月20日 19:12)
モデレータご苦労様です。
なんとなくつけたコメントにちゃんと反応してもらえてうれしい限りです。
元旦っていうのが我ながらこっぱずかしいですね。
●4.野中 文雄(2009年01月22日 17:50)
残念ながら、日本語版のドキュメントは、修正までに少し時間がかかるようです。米国の担当者に伝えてはあるのですけど。
●5.オッキー(2009年02月03日 11:38)
オフラインでヘルプを確認する方法
[ウィンドウ]-[エクステンション]-[サービス接続]-右上のフライアウトメニュー(▼)-[オフライン設定]-[オフラインのままにします]をチェック
だそうです(via Adobe N村さん)。