解 説
等価演算子は、2つのオペランドの値が等価(等しい)か否かを評価(演算)し、結果をブールで返す演算子です。等価演算子(==)と不等価演算子(!=)があります。
等価演算子は、等価であれば ' true ' を、それ以外は ' false ' を返します。反対に不等価演算子は、不等価の場合に ' true ' を、等価の場合は ' false ' を返します。
等価演算子は、オペランドに数値、文字列、ブール、オブジェクト、ムービークリップなど、すべてのデータ型を取ることができます。
演算子 |
オペランドの型 |
処理内容 |
評価結果の型 |
等価演算子 |
すべて |
等価評価 |
ブール |
比較演算子は、2つの数値のオペランドの大小、以上、以下を評価し、結果をブールで返す演算子です。
演算子 |
オペランドの型 |
処理内容 |
評価結果の型 |
比較演算子 |
数値 |
比較評価 |
ブール |
' > '、' < ' で「より大きい」「より小さい(未満)」、さらに ' = ' を付加した ' >= '、' <= ' で「以上」「以下」を表します。
使用上は問題になりませんが、' > ' と ' < '、 ' >= ' と ' <= ' の処理内容(名称)を逆に覚えている、もしくははっきり分からない人が多いようです。
基準は左のオペランドです。例えば、' a < b ' は左オペランドを基準とし、' a ' は ' b ' 「より小さい」か否かが評価されます。同様に' a >= b ' は 、' a ' は ' b ' 「以上」か否かが評価されます。間違えないように覚えておきましょう。
等価演算子や比較演算子を使用した式は、評価結果がブールになります。このように、評価結果がブールとなる式のことを論理式といいます。
演算子 |
処理内容 |
オペランド数 |
結合性 |
== |
等しい(等価) |
二項 |
左から右 |
!= |
等しくない(不等価) |
二項 |
左から右 |
< |
より小さい |
二項 |
左から右 |
> |
より大きい |
二項 |
左から右 |
<= |
以下 |
二項 |
左から右 |
>= |
以上 |
二項 |
左から右 |
使用例
// aとbの値が等しいか否か評価(等しい場合は 'true'、それ以外は 'false')
・== --- a == b ;
// aとbの値が等しくないか否か評価(等しくない場合は 'true'、等しい場合は 'false')
・!= --- a != b ;
// nが50より大きいか否かを評価(大きい場合は 'true'、それ以外は 'false')
・> --- n > 50 ;
// nが70より小さいか否かを評価(小さい場合は 'true'、それ以外は 'false')
・< --- n < 70 ;
// nが20以上か否かを評価(以上の場合は 'true'、それ以外は 'false')
・>= --- n >= 20 ;
// nが10以下か否かを評価(以下の場合は 'true'、それ以外は 'false')
・<= --- n <= 10 ;
・関連項目