プリインクリメントとポストインクリメント [Edit]

インクリメントは単項演算子で、オペランドに1を加算する演算子です。カウンタのように1ずつ加算する場合に使用します。繰り返し制御の for 文で多用されます。
インクリメントには、オペランドの前に置くプリインクリメント、オペランドの後ろに置くポストインクリメントがあります。

つの違いは、1を加算するタイミングです。
プリインクリメントは、式全体を評価する前にオペランドに1を加算します。
これに対し、ポストインクリメントは、式全体を先に評価し最後にオペランドに1を加算します。

単独で使用する式では同じ結果になりますので、どちらを使用してもかまいません。
for 文で使用する場合もどちらでもかまいません。

ただし、他の演算子とともに使用する場合は計算結果が変わることがあるので注意が必要です。
例えば以下の式の場合、評価後の ' n ' の値はプリインクリメントの式(左)が ' 2 ' 、ポストインクリメントの式(右)が ' 1 ' となります。 ' i ' はともに ' 2 ' になります。これはプリインクリメントが、式全体の値の評価(処理)が行われる前に1を足し、ポストインクリメントが評価後に1を足すためです。

他の演算子と使用する場合には、十分に気をつけてください。

デクリメントにも、プリデクリメントポストデクリメントが存在します。違いも同様に、減算が式全体の評価前に行われるか、後に行われるかのタイミングの違いです。


・関連項目

算術演算子

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