Away3D TypeScriptのライブラリのビルドが、また2014年6月13日付でアップデートされました(図001)。例によって、それより前のコードは動きません。そして、ドキュメントも不十分なままです。とはいえ、基本的なサンプルを動かすための修正は少しで済みます。ただし、わかってしまえばの話です。
図001■Away3D TypeScriptの3つのライブラリJSファイルとタイムスタンプ
注目していただきたいのは、StageGL Rendererのaway.materialsパッケージです。2014年5月13日付ビルドと比べると、クラスの数が減って整理されました(図002)。とくに、マテリアルをつくる基本的なクラスTextureMaterialがなくなったことは気にかかります。
図002■StageGL Rendererのaway.materialsパッケージ
2014年5月13日付ビルド
2014年6月13日付ビルド
6月13日付ビルドでは、TextureMaterialに替わってTriangleMaterialクラスが備わりました。したがって、これまでのコードのTextureMaterial()
コンストラクタの呼出しは、TriangleMaterial()
に差替えなければなりません。引数は、同じくテクスチャオブジェクトです。
var defaultTexture = away.materials.DefaultMaterialManager.getDefaultTexture();
// var material = new away.materials.TextureMaterial(defaultTexture);
var material = new away.materials.TriangleMaterial(defaultTexture);
筆者がノート「Away3D: 立方体を回してみる」で試したサンプルコードでは、この書替えだけで正しく処理されました。また、公式サイトのサンプルでも、大きな修正はこれらのクラスの差替えのようです。