算術演算子 [Edit]

解 説

算術演算子は、数値のオペランドに加算、減算、乗算、除算などの算術演算を実行し、評価結果(演算の結果)を数値で返します。

演算子

オペランドの型

処理内容

評価結果の型

算術演算子

数値

算術演算

数値

数学でなじみのある演算子ですが、数学の乗算記号(×)が ' * '、除算記号(÷)が ' / ' で表されます。
なじみのないものが、下の5つでしょう。

剰余は除算した余りを求める演算子です。例えば ' 7 % 3 ' は7を3で割った余り、' 1 ' を返します。

インクリメント、デクリメントは単項演算子で、オペランドに1を加算、または減算する演算子です。カウンタのように1ずつ加算、減算する場合に使用します。特に繰り返して同じ処理を行うfor文では大活躍します。
インクリメント、デクリメントには、オペランドの前に置くプリインクリメント、プリデクリメント、オペランドの後ろに置くポストインクリメント、ポストデクリメントがあります。単独で使用する式では同じ結果になりますが、他の演算子とともに使用すると計算結果が変わってくることがあります。詳しくは「プリインクリメントとポストインクリメント」をご覧ください。

演算子

処理内容

オペランド数

結合性

+

正符号

単項

右から左

-

負符号(符号反転)

単項

右から左

+

加算

二項

左から右

-

減算

二項

左から右

*

乗算

二項

左から右

/

除算

二項

左から右

%

剰余(除算した余り)

二項

左から右

++(プリインクリメント)

1 を足す

単項

右から左

--(プリデクリメント)

1 を引く

単項

右から左

++(ポストインクリメント)

1 を足す

単項

左から右

--(ポストデクリメント)

1 を引く

単項

左から右


使用例

・+ --- n = +1 ; // nに1を代入(n = 1 ; と同じ)

・- --- n = - (n) ; // nの符号を反転(正の値を負に、負の値を正にします)

・+ --- n = n + 1 ; // nに1を加算してnに代入

・- --- n = n - 3 ; // nから3を減算してnに代入

・* --- n = 2 * 5 ; // 2に5を乗算してnに代入

・/ --- n = 6 / 2 ; // 6を2で除算してnに代入

・% --- n = 9 % 4 ; // 9を4で除算した余り(1)をnに代入


// nに1を加算してaに代入(nが1のとき、結果はaが2、nが2)
・++(プリインクリメント) --- a = ++n ;

// nから1を減算してaに代入(nが1のとき、結果はaが0、nが0)
・--(プリデクリメント) --- a = --n ;

// nをaに代入してnに1を加算(nが1のとき、結果はaが1、nが2)
・++(ポストインクリメント) --- a = n++ ;

// nをaに代入してnから1を減算(nが1のとき、結果はaが1、nが0)
・--(ポストデクリメント) --- a = n-- ;

・関連項目

数値とストリングの型変換
プリインクリメントとポストインクリメント

その他の記事