ムービークリップ
ムービークリップは本来はオブジェクトの一種ですが、その重要性により独立したデータ型として扱われます。
他のオブジェクトと同様、定義済みプロパティ、変数、定義済み関数(メソッド)、カスタム関数(メソッド)などのプロパティを持っています。
他のオブジェクトとの相違点は、スクリプトで生成できない描画要素とタイムラインを持ち、各種イベントを取得できることです。
ActionScriptから見ると、線ツールや矩形ツールで描画されたパーツ、グラフィックやボタンインスタンス、さらに表示・入力用変数であるダイナミックテキスト、テキスト入力などの描画要素は、すべてムービークリップ上に配置されて同化します。ムービークリップは、自らの移動、回転、表示/非表示、透明度の調整などによってこれらの描画要素を制御し、さらにイベントやさまざまな条件によって、タイムラインのコントロール(再生/停止、フレームの移動)を行います。
これらを実現するムービークリップは、Flashの主役といっても過言ではないでしょう。他のシンボルやデータ型は脇役にすぎません。
なおムービークリップは他のオブジェクトとは異なり、new 演算子や delete 演算子による生成/削除はできません。
定義済みプロパティと定義済みメソッド
ムービークリップには、以下のようなFlashにとって非常に重要な定義済みプロパティ、定義済みメソッドが用意されています。
・移動、回転、表示/非表示、透明度など描画要素を制御するもの
・タイムラインを制御するもの
・外部データを取り込むもの など
スクリプトを記述するためには、どのようなプロパティやメソッドが存在し、それによってなにが実現可能かを知っておくが大切です。別のページにムービークリップの定義済みプロパティおよび定義済みメソッドの一覧と簡単な説明を記載しています。これらをよく読み、頭の片隅において、必要なときにすぐHelpなどの資料を引けるようにしておきましょう。
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