2006.08.26
demo1「はじめてのFlash Lite」 講師:梅原 宗士氏
demo2「さて、どう組もう?Flash Lite」 講師:田中 正吾氏
demo3「AS3.0で行こう!」 講師:野中 文雄
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はじめてのFlash Lite |
講師:梅原 宗士氏
今回初登場の梅原氏。PCと同じようでいて細かい点で違う、ケータイFlash。はじめてFlash Liteをさわる人向けに、とまどいがちな制作のポイントについて講義をしていただきました。 |
ケータイFlashではどんなことが表現できるの?
ケータイの特性をあげると、以下のようになります。
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ポイント
(1)Gifよりも高度なアニメーションの表現
(2)キーと連動したアニメーション
(3)getURLでのページ遷移
(4)メーラーやダイアラーの起動
(5)サウンド付のページの表現
- 作例紹介「地図で道案内」
具体的にどういったものを作れるか?ということで、スクリーンに巨大なQRコードが出現。
受講者のほぼ全員がスクリーンに向けて、QRコードの読み取りを試みる世にも不思議な光景!
※作例は、ケータイのテンキーを押すと指定された場所までの道をアニメーションで教えてくれるというもの。
>> SWFの作例を開く
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制作前におさえるべきポイント
ケータイ機の特性を踏まえて制作をしましょう。
ハードウェア
・サイズは240px*240pxを目安に。(多くの機種の最大公約数のサイズがこれ)
・テンキー操作。(0-9,#,*,決定,上下)
−地図で道案内左右のキーはケータイブラウザに予約されている(戻る・進む)ので使用は不可。
−テンキーについては、PCとは上下が逆。(PCとケータイ機を判別するスクリプトを組んでおくと、動作確認が楽になります)
・8-10fpsを目安に。(CPUが遅いため)
・メモリが少ない。またファイルサイズが非常に制限されています。
【docomo】
FOMA:100KB、505i・506i:20KB(mova端末向けの制作は大変)
【au】
WIN:100KB、1X:48KB
ゆえに、テキストや条件分岐を増やすとあっという間にいっぱいになります。
表示の特性
・インライン再生 HTMLで配置。いわゆるバナーなどで、キー操作はできません。
・インタラクティブ再生 swfに直にアクセス。キーイベントを受け取ります。
キー操作について、連射や同時押しができない。
ストリーミング再生できない。
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Flash Liteについて
Flash Liteのバージョン
・Lite1.0 20KBまでの端末に搭載。バナー・待ち受け・おみくじなど、容量の少ないものなら可能。
・Lite1.1 100KBまで使える機種に搭載。場面数が多いゲームの表現も可能。
・Lite2.0 日本では端末が出回っていない。 ゆえに制作はFlash Lite1.xが対象になります。
Flash Lite1.x ≒ Flash4相当
4相当なので、今のActionScriptとは勝手が違います。
・スラッシュシンタックスでの指定
・thisの使用が不可
・「+」は数式演算子のみで可能で、文字連結には「add」を使用
ただし、5のものもすこしは使えます。
・for,switch,Mathの一部など
・fscommandは使用不可
・代わりにfscommand2を使用。時刻・電波状況・電池状況・機種判別・バイブレーションの制御などが可能。
詳しくは田中正吾氏の解説で!
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テキストについて
- ダイナミックテキストがOK
・ただし絵文字がキャリアによって文字コードが違う。
・テキストについては、文字サイズ・フォントが機種により解釈が違います。
機種にそのサイズの情報がないと違うサイズで代用される。
例えば、その機種が20dotのフォントをもっていない場合、搭載している他のサイズ(16dot)などで表示してしまうので、思ったような表示になるとは限りません。
十分な検証が必要となります。
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サウンド
- 普通のFlashと違いとまどいやすい点
・MIDIのような、あらかじめ端末に入っている音を使います。
DoCoMo:MFI,SMF 拡張子は、mld,mid
AU,Vodafone:SMAF 拡張子はmmf
・音のフォーマットごとにswfを作る。
・サウンドはイベントで使用
※ストリーミング再生不可、アニメと同期させるサウンドの設定は不可。
・ループ不可
・重ねて再生出来ない。
・最後に鳴り始めた音が優先
- サウンドの設定
mld、mmfファイルの作り方を作ります。
ケータイ用サウンド作成ソフト『み〜メロエディター』などで素材を用意します。
Flash側の操作
1.flaファイルと同じ階層に
mld、mmfファイルを用意
2.PC再生可能なサウンド
ファイルを用意しライブラリに
追加(アタリとして使う)。
3.追加したサウンドファイルを
右クリック「プロパティ」
→「サウンドプロパティ」
「デバイスサウンド」入力欄を
確認。
4.「デバイスサウンド」の入力欄、
右横にあるフォルダアイコンを
クリック。
5.用意した携帯用(mld、mmf)
ファイルを選択し「開く」を
クリック。
6.「サウンドプロパティ」を
OKで閉じる。
7.ライブラリのサウンドファイル
を再度、右クリックし
「リンケージ」を開く。
8.「リンケージプロパティ」
『ActionScriptに書き出し』
にチェックをつけ、
『最初のフレームに書き出し』
のチェックを外す。
9.識別子の入力欄に
例)「subst:ファイル名.mld」
を入力する
10.書き出す際にデバイス
サウンドに自動的に置き換わる。
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オーサリングについて
オーサリングの操作自体は難しくはないのですが、動作確認が必須でかつ面倒なところがあります。
- 機種によって異なる点
↓
FlashLiteの
バージョン
1.0、1.1、2.0
- 容量
【DoCoMo】
Foma:100KB
505i,506i:20KB ※unloadできない
【AU】
WIN:100KB、1X:48KB ※htmlサイズも上記制限に含む
特に厄介なのが、下記の点で、
- 処理スピード
- 音
- デバイスフォント
動作チェックはFlash上→エミュレーター上→ネット上において実機→複数端末で行わねばなりません。
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ファイルを小さくするこつ
- ビットマップデータを圧縮する。
- ベクターデータは表示が崩れない程度に、最適化する。
- デバイスフォントを利用する。
- シンボルを使い回す。
- グラデーションを使用しない。
- 不要なキーフレームをなくす。
- アクションスクリプトでアニメを制御する。
- アルファ値を変更するアニメなどの多用を避ける。
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リファレンス
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以上、梅原 宗士氏によるデモはじめてのFlash Liteでした。
軽妙な語り口でわかりやすい解説だったので、ケータイFlashを作ってみたくなりました。
楽しいデモをありがとうございました。
本セミナーで使用した作例は、下記よりダウンロードできます。
>>作例flaファイル(133 KB)
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